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2017.02.06 Monday | - | - | - | -

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20120907084753
今年も大橋堂からの葉書が届いた。いつも葉書は回収されてしまうので、今回も写真に残しておこうと思う。

現在大橋堂の万年筆は細字2本と極細1本を所有しているのだが、極細の出番が少なくて困る。あんまり小さい字をちまちま書くことがなくなった今、一番使用率が高いのは中字なのだった。ペン先交換って、どのくらいかかるのかな……津軽塗の禍々しい軸はものすごく気に入っているので、ペン先を変えてもらってもっとヘビーユースにしてみたい……との欲望がもくもくと湧き上がってきているのです。どうしよう、とりあえず丸善にはいくけど。もう1本買うっていう選択肢はない(今のところ)



先日、ペンケースを買ったついでに(と言うにはちょっとあれだが)万年筆買ってきた。

行く先々で『森山スペシャルは持ってた方がいい』と言われ続け、ペンケースを注文しにフルハルター初体験の折、テーブルの上にあった緑色の万年筆に一目惚れ。でもインク窓が蛍光緑なのが気に掛かるぜ……と迷い続けて数ヶ月、ペンケースを引き取るついでに『まだ在庫ありますか』という魔法のコマンドを発動してしまったあの日……

折しもゴールデンウイーク真っ直中、電車の中はイベント帰りらしい(腐)女子の集団で埋め尽くされ、外は土砂降り、風邪で微熱が続いてふらふらすると言う最悪のコンディションの中、行ってまいりました大井町。

Pelikan M101N
限定版だからなのか、なんか格好いい箱に入っていた。お洒落名刺はフルハルターの保証書もかねています。ペリカンの保証書と、フルハルターの保証書2通が付属します。何か問題があったらすぐ来てね、とのこと。

Pelikan M101N
高価な昆布……
ボディはすこぶる軽いです。ちょっと物足りないくらい。M800より2cmくらいは短いだろうか。私は元々の100番を持ってないので何とも比較できないのだが。

クリップはレトロな感じで可愛い。ペリカンの顔ではなく、大きくカーブした昔のもの。ペリカンのラインナップの中では、実はこれが一番好きな形だったりする。長いキャップトップとか……

Pelikan M101N
猫の襲撃。何故かこの猫は、万年筆のペン先とインクに異常な興味を示す。特にエボナイトに反応する。
インク窓はこれでもかという蛍光グリーン。もうちょっと位色でも良かったんじゃねえの?
これがネックになって購入を見送っていたのだが、考えてみればインク入れちゃえば何でも黒くなるんだよなあ。

Pelikan M101N
インク入れちゃってみた。やはり黒い……インクを入れてみると、蛍光グリーンもなんかバランスが良いような気がした。

Pelikan M101N
ペン先はBBです。とりあえず、太さはそのままBBにしてもらった。ちょっとスタブっぽくしてもらったんだが、それ以前にBBなのでよく分からない。

Pelikan M101N
天冠は彫り。ここがビンテージの方と違うところで、どうせならセルロイドとかエボナイトとかにしてくれれば良かったのになあ、と残念な部分。彫ったところを金色で塗ってくれても良かった。でもそうすると諭吉一人分位は余計に払わなきゃ行けなくなるのかなあ。悩むところです。

pelican 101n
正直、BBは太すぎた気がしないでもない。Mくらいで良かったような気もする。最近中字が好きだからね。しかし字幅の好みは結構ころころ変わるので、しばらくはこのままで行ってみようと思う。最悪、細くしてもらうことは出来そうだし……

インクはR&Kのサリックス入れてみた。少しは字幅が絞れるかなと思って。あんま効果はなかった。なんかもっと変な色を入れても良いような気がした。

そして、なんかキャップを開けたり閉めたりすると滓が出るなあ、とおもってキャップを振ってみたら、変なのが出てきた。
多分キャップトップの削り滓だと思うけど、なんか虫みたいで怖い……ペリカンさんしっかりして下さいwww


ohashido
大橋堂から葉書をもらったので仕事帰りに行ってきた。今回は日本橋三越と間違えることなくたどり着いた。

地下鉄からつながってるB1は、なんか万年筆メーカーがブースを作ってる。正直、客の数より売り子の数の方が多いのって……どうなの……ここで立ち止まったら絶対に買わされると思った。あぶねー。
あとで思い出したが、いっせんまんえん以上するギメルがあったんだった。もっと見とけばよかった。

それから1階に上がって、大橋堂ブースには先客がいたので、その辺をうろうろする。レザーのペンケースが各種並んでて、手触りを確かめたりできた。さすがにソメスは手触りがよかったが、なんかおっさんくさいな……とかいろいろ。WILDSWANSのピーカブーの2本差しがあった。

順番がきたので、大橋堂に葉書を返してメンテナンスをしてもらう。在庫数が結構少なくなってて、売れたのかなあと思ったら、まだ漆塗り職人さんのところがいろいろあって万年筆が増えないらしい。そういえば震災から1年だなあと思いつつ、職人さんがんばれ、と思った。

マーブルエボナイトの軸があって、それはちょっとほしかったけど自重した。しかしものすごく書きやすかったな……しばらくは、塗りのないものが主流になる模様。あ、もうすぐ三越の方にくるらしいです。誘われたよ。断ったけど。うかうか出かけていったらまた財布が軽くなってしまいそうだからな!

コンバータの中まできれいにしてもらって、メンテナンスは終了した。調子よくて、全然問題なかったんだけど何となく出かけてしまった。今回、マーブルエボナイトを我慢できた私は偉いと思った。大型のペン先か……まだ持ってないんだよな……

帰りがけ、またB1にいって、ロディアのDot Padを買った。何も買わずに帰るのは何となく悔しかったので。紳士なノートのクリームの方もついでに、とか思ったら、シルキーの方しかなかった。何の陰謀だ。クリームは人気がないとでも言うのか。すごすご帰ってきた。通販で買うからいいもん。



ohashido
帰宅したら、大橋堂から手紙が届いていた。無料メンテナンスのお知らせ葉書。そう言えばダイレクトメール以外で自分宛の郵便物ってあんまり来ないなあと思いつつ、そう言えば私はひどい筆無精なのだった。

震災後、丁度1年になる折、3月1日から7日まで、日本橋丸善の世界の万年筆展にいらっしゃるそうです。今回はスルーしようと思ってたのになあ。しょうがないなあ(ニヤニヤ)

私は日本橋丸善に行こうとすると何故か日本橋三越についてしまうというミラクルを数回連続で起こしているので、今回も気を付けねばなりません。この葉書を持参すると毎回回収されてしまうので、今回はきちんと写真に収めておくことにした。iPhone便利だぜ。

一緒に写っているのは、二四時間悩み抜いた挙げ句購入した津軽塗。今思えば、買っておいて本当によかった……あれが震災前、1年も前だとは思えない気分だが……。
一年前にはこの世に存在しなかった猫が何故か我が家に二匹増殖し、思えばこの日からいろいろありました。スクーターでこけたり(傷痕まだ消えないorz)職場が変わったり、あー、あとは平将門の首塚に偶然辿り着いたりだとか……

しかし相変わらず、この、触れたところから呪いが感染しそうな禍々しい模様が大好きです!


キャップレス、とりあえずしばらく使ってみた。
古いものなので心配していたが、何日間かペンケースに入れて持ち歩いてもインク漏れはしないし、まあ多少ペン先が乾きやすいかな? 程度で何の問題も発生していない。

Namiki-Ppilot vanishing point
インクはほどよく流れ、書き味は極細のかりかり感はあるものの引っかかりなどは全くなし。優秀な極細だと思います。
5mm方眼に、ほらこんなにも細かい文字が!

しかし私は、文字の大きさとか、とめ、はね、払いとかにまったく拘りがないのだなあ。太字なら大きな文字を書き、細字ならそれなりの文字を書く……無地ノートはこれだからやめられないですな。だって適当で良いんだもん。

学生時代には、0.3mmの製図用シャーペンでノートを取っていた。大学受験もこれ1本で乗り切った。何となく験担ぎで……他のを使わない方が良いような気がしたので。大学の講義もこれと無印の茶色いルーズリーフで統一してた。万年筆にはまる前から文房具は好きだったので拘りがあったようだ。

「勉強する」という行為が自分の生活の中からなくなってはじめて、小学三年生から使い続けてきたシャーペンを使わなくなった。それから数年後、万年筆に出会うまでは、ほとんど手書きでなんか字を書いていなかったような気がする。自分の字を見たの、ずいぶん久しぶりだったような気がした。

で、紆余曲折あって現在に至るわけだけれども、そのかつての習慣の名残で、細字万年筆は自分に合っているようです。149のBニブで書き殴るのも楽しいけどな。

そんなことをつらつらと思い出しながら、キャップレスをかちかちやってペン先を出しては眺めて過す日々です。クリップは意外と邪魔になりません。



先日フルハルターに行ったのに、M800の購入を思いとどまらせた原因の一つ。

大井町からの帰り、次の予定まで時間が余ったので、ちょっと銀座に寄った。最初は伊東屋でC.D.Notebookとか中屋の十角碧溜とか冷かして帰ろう、とか思ってたのに、旦那が言った。
「しばらく忙しくなるから今のうちにやりたいことやっときなよ」
「え、ユーロボックスがどうかした?」

なんかこの日は、全体的に呼ばれてた気がする。わけのわからない物欲パワーが働いていたとしか。

何か目当てのものがあったかと問われれば、否。それよりも私の心は森山スペシャルのM800に傾きまくっていたからね。家に帰って考えるといってもどうせ注文しちゃうんだろうなあと半ばあきらめの気持ちで、ユーロボックスの休業日をチェックした。やってた。

ちょうどお客さんもいなくて、時間を気にしつつ「目の保養w」とか言って旦那を放置してショーケースを見ていたら、なんか緑のものが。

「あの、すいませんこのキャップレス」

私の反応は早かったと思う。
隅っこの方にあったのは、このページを見てからずっと探していた、三島由紀夫が市ヶ谷駐屯地に行く前に下田のお菓子屋さんに残して行ったというPILOTキャップレス(グリーン軸)だった。

時間がないので旦那だけが次の予定先へ向った。その時の旦那の目には幽かな諦念が滲んていたように見えなくもなかった。

ご主人と「これ三島が〜」とか言って、上記のページを見てもらって、「まさにこれですね」と同じモデルであることを確認していただいた。
なんか三島とキャップレスってイメージがないね、とか、三島の生原稿が1枚いくらだった、とかのよもやま話をしている間、私は一度もキャップレスを離しませんでした!

そうこうしているうちに次のお客さんが来店されたので、「じゃあこれください」

当日お持ち帰りになりました。
焦ったのは、この金額ではクレジットカードが使えなかったこと。しかし、奇蹟的に財布にちょうどぴったり現金が入っていたので、お暇した時には財布が空でした。大人なのに……

帰り際、「これからは三島が使ってた、って言って売るね」とか言ってもらったけど、思い返してみるとなんかちょっと自分キモかった。マニアなのは認める。三島の生原稿、手に入れられたら額に入れて朝夕拝みたい。

なんか、グリーンはあまり作ってないようです。人気がないからとか。
ビンテージは見つけたら迷うな、というのは私が身銭を切って得た教訓です。

PILOT vanising point/green
結構長い。サイズ的には現行のキャップレスと変わらないと思うけど、ペン先が出る方の金色部分が復刻版よりは長い。

PILOT vanising point/green
以前マットブラックを試し書きさせてもらった時には結構邪魔だなあと思ったクリップも、なんか慣れてきたのかあまり気にならなかった。三島補正かも。

PILOT vanising point/green
ちょろっと出てるペン先がかわいいですw
字幅はかなり細い。EFくらいだと思われる。とりあえずヴァーディグリース入れてみたけど、結構順調にインクでてる。
ノックはちょっと硬かった。こんなもんだろうか。ペン先を戻す時に結構な力を入れないと戻らないので壊しそうで怖い……

あと、中に入ってたカートリッジホルダーみたいなやつ。未使用のカートリッジが1つ入ってたけど危険すぎて使えないw
空っぽのお財布に実弾を補充して伊東屋に行ったら、もうこの短いタイプのカートリッジは生産しておらず、コンバータで使用するしかないとのこと。現行のコンバータを入れて、きちんとノックできるか確認してもらって購入。
初めて使ったけど、ゴムチューブを押して吸入するタイプだったんだな。サイドレバー吸入式っぽいやつ。とりあえず、洗浄を兼ねて水を入れて練習した。結構入る。

PILOT vanising point/green
もしかしてだけど、結局万年筆って、本体の価値+付加価値なんじゃないかと思った。
物欲・円高に負けて衝動買いした奴よりも、「誕生日に旦那に買ってもらったM800」とか「結婚記念のドルチェビータ」とか「三島由紀夫が使ってたのと同じ万年筆」とか「大橋堂で迷いまくって結局翌日買いに行っちゃった津軽塗」の方が、インクは抜かないしニヤニヤ度が違う気がする……


購入後、再び合流したときに、何も言わずに旦那にユーロの入れ物に入ったキャップレスを見せると「ああ……」みたいな顔してた。そうだね、予定調和だね!

それにしても、探してた万年筆が偶然見つかるというのは嬉しいものです。大事にしよう。



ooimachi.st
人生初、万年筆マニアの聖地であるところのフルハルターへ行って参りました。
大井町駅で迷いつつ、iphoneの地図を睨みつつGPSの青い点を頼りにとことこ歩く。あの角を曲がったらすぐだね何て言ってたら、旦那が「ここに革小物って書いてあるけど……」

教訓。GPSに頼りすぎるな。

GPSの点とは少し離れたところにフルハルターはあった。バス停の目の前、道に面したビルの1Fがガラス張りになっていて中がちょっと見えてる。

万年筆マニアの聖地と申しましたが、今回の目的は万年筆にあらず。フルハルターオリジナルペンケース「Quartet」のPapaveroをオーダーするためなのだった。

とりあえずPapaveroの実物はないと言うことで、フルハルターのオリジナルグリーン(非売品)を見せてもらって、正式にオーダーしてきた。お渡しは半年後くらいになるとのこと。まあ、こう言うのは急いでもしょうがないので地道に待ちますけど……

で、住所とか名前とか書くじゃないですか。それに使うのは当然フルハルターで調整した万年筆、ザ・森山スペシャルじゃないですか。

……森山スペシャルすげえええええええ!!!!1

危うくその場でM800をオーダーしそうになった。だが思いとどまった自分をほめてあげたい。
しかし、やっぱりすげえな、フルハルター。最近は万年筆を育てるのも楽しみの一つ、とか思ってたけど、っていうかそれは今でも変わってないけど、各所で言われた「森山さんの調整した万年筆は1本は持ってた方がいい」というのは間違いでも誇張でもなかった、というのが今更ながらわかった。

あれは特別な1本になる。確実に。

ちなみに、以前話題になった100番の復刻版、キャンセルがあったので、まだ対応可能だそうです。私はあの蛍光グリーンのインク窓が何となく気に入らずに頼みませんでしたが。軸の色は写真で見るより断然きれいな「グリーン」だった。
あと、グリーンオーグリーンもあった。やっぱりきれいだった。

今回購入を思いとどまれたのは、M800の緑縞をすでに持っていたこと。金ペン堂で誕生日プレゼントに買ってもらっていたのだよね。でも100とか400とか600とかを持ってみて、スーベレーンだったらやっぱり800かな、というのも再確認した。

フルハルターは、ふたり座ればいっぱいいっぱいだけど、狭苦しいわけじゃなくてとても居心地のよいお店でした。好きな人はいっぺんいってみたらいいと思う。
一見さんには敷居が何となく高そうなイメージがあったけど、ご主人が気さくにいろいろお話をしてくれるので、コミュ障気味な私でも大丈夫でした! 8時間居続けた人もいたそうですよ……すげえ。でも私も40分くらいはいたと思う。不思議な感じだった。

だが、ブランド含めどのペンを買おうか迷ってる段階だったら、フルハルターにそのまま行くよりも、ほかの万年筆屋である程度絞り込んでいく方がいいと思った。ペリカンほしかったらフルハルター一択だと思う。潔くペリカンしかない。店頭でいろいろ万年筆触ってみて1本に絞る、というやり方ができない。それよりも、ほかのところで触ってみて、「これください!」という勢いのままに事前予約しないとね……

とりあえず、カルテとして自分の筆跡は残してもらった。これでいつでも注文できるぜ!(カルテが残ってれば、次はメールで注文可能だそうです)(でもペンによって角度とかも違うので、M800が欲しかったらM800でカルテを取ってもらった方がいいとのこと)
安い買い物ではないのでゆっくり考えてください、といわれました。なので、ぜひ考えさせていただこう。考えてる間にM800ベースの限定品が何かでるかもしれないし。ブルー、グリーンときて、もしかしたら次はオレンジかルビーがでるかもしれないし! 購入までの逡巡・葛藤もまた楽しみの一つかと……

そして、購入を思いとどまれた理由はもう一つある。
フルハルターを辞したあと、銀座に行っちゃったんだよね……そういえばみんなたちはわかってくれるよね……



Montblanc #25 safety filler
今年の買い納めというか、先日2年弱続いた一見にけりがついたので、頑張った自分へのご褒美、的な?

モンブランのセーフティ。買ってしまいました。
なんか、長い。キャップ閉じたところは146より1cm以上短いのだが、セーフティなのでキャップを取るとすげー長い。その違和感がなんだか素敵。

エボナイトのボディが、キャップで隠れていたところだけ黒々としている。歴史を感じる、80歳(推定)

Montblanc #25 safety filler
カゼイン製のホワイトスター。カゼインと言えばDELTAのヴィアベネットだが。あの天冠よりはちょっとアイボリー気味かなあ。

しかし、とにかく巨大です。
カゼインはちょっとの傷なら自己修復するそうだが、隅っこの方には細かいひびが入っている。お祖父ちゃんだからね。キャップリングもメッキが剥がれてるけどそれもまた善きかな。

Montblanc #25 safety filler
セーフティなので、尻軸をくりくり回すとペン先が出てきます。その時、やっぱり分かってはいたけどペン先全体がインクまみれになる。神経質な人には向いてない。書いてるとだんだんインクが落ちていくのが面白い。

Montblanc #25 safety filler
マイスターシュテック表記なのでドイツ国内向け? 大分薄くなってるけれども、モンブランの刻印健在。

Montblanc #25 safety filler
ペン先を収納した状態。このままペン先を下に向けるとインクがぼたぼた零れます。キャップをはめると、丁度キャップトップの裏側が蓋のようになって、インクの漏れを防ぎます。よく考えてあるなあ。ペン先を出したままではキャップが閉められないようになってます(キャップトップ裏から細い棒が伸びていて、それがペン先に当たるので閉まらない)

持ち運びにはセーフティ(故にセーフティ=安全、と言う名称なのだろうが)
でもお祖父ちゃんだから酷使するのはちょっと怖い、って事で自宅で使ってるけど、今のところインクが漏れたことはない。優秀、と言うか80年前の筆記具が普通に使えるって凄いな。吸入式でもない、複雑な機構があるわけじゃないからこそかも知れないけど。

Montblanc #25 safety filler
ペン先はF。現行モンブランだとEFくらいの細さのような気がする。書き味は「ビンテージ!」と言った感じの腰のある柔らかさ。なんかお店で試し書きしたときと家で書いたときの書き味がものすごく違って「あれー……?」って思ったけど、これはこれで良いかなあと。インクの違い、紙の違いかもしれない。

とにかく、オノトとも50年代146とも違う、独特の書き味だった。死蔵するのも悔しいので、がしがし使おうと思う。インクはヴァーティグリーズをいれました。



Montblanc 146 50's
最近万年筆を買わなくなった。経済的な理由が第一だが、第二に、この万年筆を手に入れてなんだか物欲が満足しちゃった、というのもある(負け惜しみではない)

50年代、テレスコープ式のモンブラン146……なんか行き着くところまできちゃった感じ。
写真は上から順に、現行(プラチナライン)、70年代、50年代。みんな微妙にサイズが違う。50年代が一番小さいが、テレスコープ式ということで、重量は一番重いかもしれない。手触りもみんな違う。しっとり手になじむのは、やっぱりセルロイドの50年代だと思う。

Montblanc 146 50's
ペン先も、左から現行、70年代、50年代。ペン先部分が一番薄く、弾力があるのが50年代だ。ペンポイントは一応OBBということになっているが、すこぶるスタブっぽい線が引ける。70年代は質実剛健な感じ。厚みがあって、でもペンポイントはスタブ調(これはそういう風に調整してもらってるんだけど)さすがに書き比べてみると、現行は一番分厚く、堅い。どっちがいいとかはもう好みの問題以外の何物でもない。

Montblanc 146 50's
ホワイトスターも右端の50年代だけアイボリー。この色がいいんだよなあ、経年変化というか、レトロ感があって……

Montblanc 146 50's
ペン先。イリジウムに厚みがほとんどない。摩滅してるんじゃなくて、元々薄く作られているが故の弾力……これは、みんな血眼になって探すわけだよ。値段が高いのも当たり前だよな……ああ、ちなみにこの万年筆、同軸がすけすけになって吸入機構が見えてたんで安く買えました! やったね!(とてもじゃないが手が出ない額だよ、デッドストックとか……)

しかし、物欲が満たされちゃうのも無理はない。私は元々ビンテージモンブランの書き味が好きで、ビンテージといえば馬鹿の一つ覚えのようにモンブランを集めていたのだが(あとオノトを少し)この146は歴代最強の好みの書き味。
テレスコープのモンブランはすごいらしい、と噂を聞いてはいたものの、高すぎて隣のブドウは酸っぱいに決まってる、と斜に構えていたのだが、ごめんなさいでした。物欲が一気に失せるほど手放せないペンになりました。

じゃあ、三島由紀夫が使ってたっていうテレスコープの149ってどんだけいいの……?

ここに新たな欲望の萌芽が生まれ、でもなんだかそれを手に入れたら自分の万年筆遍歴が終わりそうな予感。たぶんそんなことにはならないし、物欲が治まったというのも錯覚かもしれないけど。

とにかく、50年代の146はすごくいい。自分の手に合うのは149より146かもしれない。そして重さが心地よい。テレスコープ機構が入ってるのでかなりのリアヘビーになるが、私は後ろが重い方が好きだ。ペンに振り回されるような気がするくらいがちょうどいい。これを買ってから、146にキャップをはめて書くのをやめた。

お手頃価格だったとはいえ、プレラを買うようにはいかないのでお財布には大打撃だったが、後悔はしていない。反省はちょっとしている。文章を書くのが楽しい。インクはR&Kのヴァーティグリーズを入れている。



毎年の限定サファリと言えば、2008年のライムグリーンを買って以来スルーできていたのだが、今年はアクアマリンということで、つい手を出してしまった。

そろそろ発売かなあと思って金ペン堂に電話したのは五月も中旬、とりあえず予約して、6月2日、調整済みお渡しとなりました。金ペン堂ってサファリでも調整してくれるんだなあ、とちょっと感動した。

LAMY Safari "AQUAMARINE"
各所で囁かれているとおり、なんか発売前に出回っていた商品写真のくっきりした青色ではない……アクアマリンといえどどちらかと言えば空色、そして生粋の青ではなく、なんとなく緑が微妙に混じっているような印象……まあ、海って大体真っ青じゃなくて緑っぽさがあるなあ、と思う。でも綺麗な色。

LAMY Safari "AQUAMARINE"
ペン先はいつものサファリなので特筆すべき事はないと思われる。限定って言ったって、色が違うだけだからな……ペン先は本当は黒い方が好きなんだけど……

あと、2008年のライムグリーンは天冠部分のネジが黒かったんだが、今回のアクアマリンではボディと同じ色になっている。ここは絶対黒の方が良かった。あえて言うならクリップもペン先も黒の方が良かった……!

LAMY Safari "AQUAMARINE"
我が家にあるサファリの全て。上からレギュラー品のチャコール(クリップが変わる前に駆け込み購入)、ライムグリーン、そしてアクアマリン。旦那がこれを見て「あれ、オレンジって持ってなかったっけ」と呟いていたが、何と間違えているのかは不明。そしてなぜ2009年の限定がオレンジだと知っていたのか……

LAMY Safari "AQUAMARINE"
金ペン堂調整済みなので、書き味に関してはいうことがない。その場でウォーターマンのフロリダブルーを入れてもらって、1文字目から快調だった。丁度店に入ったときにいたお客さんと奥さんたちが「万年筆のインクは一度決めたら云々」という話で盛り上がっていたので、とてもじゃないがインクを色々買えて楽しんでいるとは言い出せない雰囲気……インクの数だけ万年筆を買えというのか……この商売上手……!

軸色が青だからと言ってフロリダブルーというのはいかにも安易な気がするが、他に何も思いつかなかった。今は紫系のインクを使ってみたいなあと漠然と考えているが、まだどれにするか迷ってる段階だし……BUNG-BOXの「愛人」か、色彩雫の山葡萄か……フロー絞り気味の国産細字に入れて美しく映える紫インクって何があるだろう。

金ペン堂にて、前に買った万年筆の調子はどうかと訊ねられたので、満面の笑みで「快調です!」と答える。実際、ここで買った万年筆で問題が生じた物はないと思う。丁度持っていたモンブランを2本見てもらって、にやにやしながら帰宅した。

最近は現行品を買う機会が少なくなって、めっきり金ペン堂には足を向けずにいたが(それ以前に勤務地が変わって神保町が遠くなった。前は昼休みに歩いて行けたのに……)なんかDELTAが増えてた。オーロが2本あったし、ウインドウズシリーズの春と夏があって心が揺れた。ドルチェヴィータシリーズは言うに及ばず、ヴィア・ベネットとか……あとペリカンのエターナルアイスもあった。結構良いなと思った。現行品を買うならやっぱり金ペン堂にしよう、と今回も思った。



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