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2017.10.01 Sunday | - | - | - | -

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ユーロボックスさんに調整をお願いしていたデルタのソラリスが退院するということで(会社をサボって有給を使って)、銀座までふらふら出かける。

うん、道に迷った。地下鉄出口までは無事に辿り着いたものの、目印になるメルサが見つからない。こっちかなー、と適当に歩いていると、全く辿り着けない。滅多に使わない携帯でネットなんかして地図検索してみたんだが、そもそも地図が読めないんだよね。地図は読めても現実、北がどっちかなんてわかんねえよ! って、逆切れしながら、いつの間にか東銀座を歩いていた。わあ、あれが歌舞伎座かあー!!

結局1時間以上うろうろしただろうか。ようやく三越前に戻ってきた頃、仕事中の旦那が心配して電話をかけてきてくれて、ナビって貰ってようやく銀座柳通りへ辿り着いた。うん、全然違うブロック探してた。見つかるわけがない。

2ヶ月ぶりのソラリスは、なんだかものすごく懐かしい。インクフローもよくなって、インクが掠れることなんかまるでなし。こんなに調整してもらってありがとうございます、って感謝したい気分。お値段3000円也。

で、家に帰ってカードリッジをセットして、モールスキンのプレーンに書いてみたら、インクフローが良くなった文、まんまと裏うつりしやがりました。ちょっとヒゲも出るし。しかしこれはどうなんだ、喜ぶべきことじゃないのか。他の紙を使ったら、程よくぬらぬらしてていい感じ。でも一番使うのがモールスキンのプレーンだからなあ。ちなみに、ルールドとスクエアは裏うつりしない。何この差別。

それにしても、お帰りソラリス。会いたかったよ。一番初めに買った万年筆だから、何とも思い入れがあるのだよね。一番手に馴染んでるし。
ユーロボックスさんの調整には大変満足です。どうもありがとうございました。
モンブランのマイスターシュテック149を使っている。丸善本店で散々試し書きをした結果、明らかに私の手の大きさに合っているのは146の方だったが、つい149に手が伸びてしまった。作家の開高健が使ってたのもこの149だと言うのが決め手になったのかも。ミーハーだから。開高健、実は読んだことないけど。

書くことは、野原を断崖のように歩くことだと思う

開高健が言ったこの言葉(うろ覚え)がどうしても忘れられず、結局私の手元には、自分には大きすぎる149が残されることになったわけだ。じゃじゃ馬ならし、と言うか、これを使いこなせるようになるまでにはまだ時間がかかりそう。

モンブランは初の吸入式で、あのハイヒールみたいなボトルインクを開けた時はなんだか感動した。カードリッジとは違う何か。初心者なので純正ブラックを使う。紙に載せて乾いた時の色合いが、モンブランのブラックが一番上品と言うか味がある。インクの濃淡とか、薄いところの透け具合とか。金ペン堂のご主人が『モンブランの黒が一番いいから』って言ってた理由もわかるなあと。

149のボディはかなり大きいので、インクも多めに入る。今回はペン先も洗った。せっかくなので薬局で精製水を購入。東京の水道水は綺麗だと言うが、湧き水を普通に飲んでいた田舎っ子にとってはちょっと無理。万年筆の洗浄に味が関係するわけではないが、なんだかなあーと思って。蛇口から出るお湯、白いし。

モンブランの黒は、水で流すと紫に近い。デルタの黒は本当に真っ黒なんだが。精製水を冷蔵庫で保管していた所為か、インクの溶けがあまりよろしくない。今度使うときは常温に戻してからにしようと思った。気の所為かもしれないけど。

私はいまだに手を汚さずにインクの吸引が出来ない。翌日まで残ってるとちょっとダメなような恰好いいような。ソワレもインクを入れたので(こちらはコンバーター)、右手にモンブラン、左手にデルタのインクがまだ残ってる。さすがに結構洗っても落ちないよ?

万年筆の可愛さは、手がかかるところだ。その可愛らしさは猫に通じる。まあ、猫よりは実用的で役に立つけど。猫はあの役に立たなさが可愛いんだからね。そこにいるだけでいい、生まれたままの姿で、そこに存在しているだけでいい、って、オリュウノオバが言ってた絶対的な肯定を、猫は具現化しているのだなあ。猫最高。
ドルチェビータ・ソワレ
ただの自慢ですが。

旦那が誕生日プレゼントに万年筆を買ってくれるというので、もう嬉しくって仕事が手につかない。まあいつもだけど。で、今日は万端の準備を重ね、神保町の金ペン堂へ赴いた。

そもそも、丸の内オアゾ内丸善丸の内本店・銀座伊東屋に行って「ドルチェビータのソワレの細字を下さい」と言っても「お取り寄せになります」「今はM(中字)しか在庫がありません」とつれない返事、尚且つ店頭展示品1本しかない品薄状態。あれ、もしかしてドルチェビータって人気ないの? マジ? と、著しく不安になる。まあ、人気があろうとなかろうと、これを買うって決めてたのだけどね。

ずっと神保町で働いてたから、金ペン堂の前は何度も通っていた。けどその時はまだ万年筆堂へ足を踏み入れていなかったから……まさか当時は自分がこの店で買い物をするようなことになるとは思ってもいなかった。もったいない事をしたものだ。今神保町で働いていたらなあ、入り浸ってしまうかもしれないのに。

うきうきしながら起き出して、旦那とランチョンで食事。本当は純喫茶ロザリオへ行こうと思ったが、さすがに土曜日はお休み。ランチョンの窓から古本屋を眺めて、あそこの本屋にあの本がある、とかうんちくを語りだす私。うん、ちょっとうざいね!

食事を終えて金ペン堂へ近付くと、なんか私が挙動不審になる。「あれ、もう着いちゃうよ、いいの? ねえいいの?」なんて言いながら心もち小走り。店には先客がいたので、壁中にずらりと並んだ万年筆を眺めてにやにやする。いいねえ、光ってるねえ綺麗だねえ、何て思いながら、目当てのDELTA社ドルチェビータシリーズのソワレをちらちら見る。オレンジのボディも捨てがたいけど、やっぱり渋いわあ、なんて思いながら。万年筆に興味のない旦那は超絶暇そう。

先客が帰って、ご主人にソワレを出してもらう。私は小さい字をちまちま書くので、細字がいいんですが……と言うと、そもそもこのシリーズでは細字は作ってないんですよねえ、と言うご主人。そりゃあ探してもないはずだよね……!
金ペン堂にある万年筆はご主人が完璧に調整してあるという。試し書きさせてもらったら、まあその書きやすさに感激した。看板に偽り無しだった。ご主人が「これは結構細くなってるよ」とくれたソワレは何と言うか、手にしっくり来る形と重さ。一目惚れ。さらに、金ペン堂の万年筆は、ペン先を裏返しても書けるように調整されている。これだとかなり細い字が書ける。

でも一番驚いたのは、インクを入れてもらう前、ご主人がペン先をぺきっと割ったこと。壊したんじゃなくて、万年筆のペン先の分かれてる部分を押して確認してくれたのだけれど。何の躊躇いもなく力を入れたご主人だが、私には怖くてとても出来ない。熟練した技があってのことなのだろうなあ、とどきどきしながら手元に見入る。

それからメンテナンスの方法とかを色々聞いて、お会計。ようやく私のものになったねソワレ。ついでに、先客がいる間に旦那が見ていたCROSSのボールペンを一緒にお買い上げ。旦那はその時、もう飽きて外に出てしまっていたのでここぞとばかりに。
「モンブランの黒が一番綺麗だから」と、ご主人が黒インクを入れてくれた。買ってすぐ書ける、と言うのは本当らしい。そのまま箱に入れて、何故かPELICANの袋に入れて渡してくれる。取っ手を握る手に力が入る。おまけに、ペンケースを貰った。

何よりも感動したのは書き味で、金ペン堂で買ってよかったと思った。と言うか、他のペンもここで買えばよかったとひとしきり後悔した。金ペン堂で買ったペンなら調整もしてもらえる。店のおくには調整待ちのペンが積み上げられていて、大変なんだよねえとご主人が言う。おかげさまでこちらは大助かりです。

「沢山書いてくださいね」とご主人が仰って、私は袋を大事に抱えて店を出た。口元がにやにやする。私は自分で思っていた以上に万年筆が好きらしい。旦那にボールペンを見せて驚かせ、一人悦に入る。それからコーヒー飲みながら二人で試し書き。楽しいなあ。万年筆は素敵だなあ。これはもう趣味でしょうかね。しかしコレクターにはなりたくないなあ。いつか理想の1本に出会えるのかなあ。
とにかく今は、買ったばかりのソワレを自分色に染めるべく、「沢山書く」しかないのです。万年筆は使い続けていると、いつか「あ、馴染んだな」と思う瞬間が来る。それが楽しみで仕方ない。

それから古本屋を巡って家路。
金ペン堂は楽しい。今度万年筆を買うことがあったら、絶対ここで買おうと心に決めた。

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